【牛革:ステアハイドの特長・お手入れ方法とは?】

レザーといえば、まず初めに思い浮かぶものは牛革ですよね。

一口に牛革といっても、様々な種類があることをどれほどの人が知っているでしょうか?

牛の場合は、生まれてからどのくらい経過しているか、呼び方や特長が変わります。

この記事では、牛革の「ステアハイド」の特長やお手入れ方法について、知ることができます。


【牛革:ステアハイドとは?】


牛革の1種である「ステアハイド」。

ステアは「生後数か月で去勢された牛」で、ハイドは「皮」という意味です。

皮にはスキンとハイドという2つの呼び方があります。ハイドは25ポンド以上ある厚くて大きく重い皮、スキンは薄くて小さく軽い皮やまた爬虫類や魚類の皮も含めて呼び、区別されています。


ステアハイドとは、生後3〜6ヶ月の間に去勢した雄牛で、さらに生後2年以上経った成牛を加工した革です。シンプルにステアとも呼ばれます。


ステアハイドは、肉牛として育成された牛を食用とする時の副産物です。その為、生産量が非常に多く、通常牛革と言えば、このステアハイドのことを意味します。 革に適度な厚みがあり、ジャケット、バッグ、お財布などのアパレル製品全般、ソファなどのインテリア用品など、様々な用途で使用されています。


表面のキメ細やかさは「キップスキン」に近いです。 柔らかさと強さを持ち、レザージャケット、ソファ、レザーパンツなど非常に様々な用途で利用されています。



【牛革:ステアハイドの特長とは?】


ステアハイドを使用したIDカードケース
出典:amazon

ステアハイドになる、雄牛は去勢することで気性が穏やかになり、雄同士の喧嘩が少なくなります。そのため成牛の皮でありながら、体にできる傷が少なく適度に上品な質感もステアハイドの魅力です。

ステアハイドの皮は、去勢されていない雄牛よりも柔らかく、雌牛に比べるとハリと厚みがあり、耐久性に優れ、様々な用途に使用することが出来ます。


1.最も流通量の多い革


ステアハイドは、柔らかさと耐久力を兼ね備えています。その為、丈夫で利用用途が幅広いです。食肉牛の副産物ということもあり、生産量が多く、利用用途も幅広い為に流通も多く、一番有名な牛革といえます。

品質表示に牛革と書かれている場合は、ほとんどがステアハイドです。


2.安定品質


ステアハイドは、雄牛が去勢された気性が穏やかになっており、体にできる傷が少ない。この性質から、革の品質が安定しています。流通量が多く、加工もたくさんされてきた革なので、製品の仕上がりも1点1点ぶれが少なくなります。

後ほどお伝えするように、お手入れも簡単で、長い間使える丈夫な革です。


3.経年変化


革製品の所有の醍醐味である経年変化、エイジング。深みのある色つやが使用に伴い現れます。植物タンニン鞣しで仕上げたステアハイドは、経年変化するので楽しいです。

クロム鞣しで仕上げた革は、経年変化しないので、使用に伴い変化していく様を楽しみたい方にはお勧めしません。一般に、安い革製品はクロム鞣しと思ってもらっていいです。



【牛革:ステアハイドのお手入れ方法】

ステアハイドは、丈夫で耐久性がある革です。お手入れが簡単な革です。

定期的なお手入れで、革の品質と美しさを保ちましょう。



1.日々のお手入れ

普段のお手入れはたまに乾いた柔らかい布で汚れやホコリを拭く程度で十分です。


力を入れてゴシゴシ擦るのではなく、優しくなでるように拭きましょう。大体の革製品と取り扱いは同じですね。もちろん馬毛や山羊毛ブラシでのブラッシングでも良いです。


汚れやほこりを拭いたり、ブラッシングするだけで、革の状態に違いが現れますので日々実践してみましょう。


2.革が乾いてきた時のお手入れ

用意するものは、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、乳化クリーム、ワックスクリーム、そして乾いた布の6点。


下記手順に従って、定期的にメンテナンスができると良い革の状態を保ちつつ、美しい経年変化を楽しむ事が出来ます。


  1. 馬毛ブラシで、埃や汚れを落とす。

  2. 栄養を与える乳化クリームを乾いた布で、薄く伸ばしていく

  3. 豚毛ブラシを使って全体を優しくブラッシングし、余分なクリームを取り除く

  4. ブラッシング後は、風通しの良い場所で一日ほど寝かせる(自然乾燥)

  5. 艶出し用のワックスクリームを乾いた布で、全体に薄く伸ばすように円を描きながら塗り込んでいく

  6. 豚毛ブラシで丁寧にブラッシングし、余分なクリームを取り除く

  7. 定期メンテナンス終了


3.水に濡れた時のお手入れ

ステアハイドは、水に弱く加工方法によっては水シミになる可能性があります。

購入した際に防水スプレーを吹きかけておくと安心です。防水スプレーを使用しても、水にぬれた際にはすぐに拭き取りましょう。


一般に、革は熱に弱いです。濡れたからといってドライヤーで乾燥させたり、直射日光で乾燥させたりしないように注意しましょう。


最悪の場合、固くなったりひび割れなど、革の性質が変わったり傷んだりしてしまいます。


陰干し、自然風での乾燥が基本です。アイテムによっては、形崩れ防止の為新聞紙を詰め込むといいですね。


【牛革:ステアハイドの特長・お手入れ方法のまとめ】

ステアハイドは牛革の一種、流通長が多く、アパレル製品からインテリア用品など様々な分野で利用されている。他の革と比べると、品質が一定していて、扱いやすい。

簡単なお手入れで長く良い状態を保ちながら、革製品ならではの経年変化を楽しめる。(クロム鞣しはダメ。)

ステアハイドは長く愛用できる革なので、あなただけのアイテムに育ててみてください。



 

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