【羊革:シープスキンの特長・お手入れ方法とは?】

更新日:2021年12月2日

レザーといえば、まず初めに思い浮かぶものは牛革ですよね。

様々な種類の動物の革があり、色んな商品に利用されていることをどれほどの人が知っているでしょうか?

羊の皮から作られた革は、シープスキンと呼びます。

この記事では、羊革(シープスキン)の特長やお手入れ方法について、知ることができます。


【羊革:シープスキンとは?】

羊(ひつじ)

羊革の特長は、薄くて柔らかく、きめが細かいことです。

その反面、牛革や馬革と比べると繊維が粗いため傷つきやすく、破れやすく耐久性で劣ります。


羊革の中でも、生後1年以上の羊革はシープスキンと言い、生後1年未満の羊革をラムスキンと言います。また、体毛の生え方でも分類があり、巻き毛の羊の皮はウールスキン、直毛の羊の皮はヘアシープスキンと言います。


羊革は、その特長を生かし、手袋、ゴルフグローブ、レザーシャツなどに使われることが多いですね。



国内の有名レザーブランドBACKLASHでも羊革は使われていたりしますね!



【羊革:シープスキンの4つの特長とは?】


羊革は、とても柔らかい肌触りで、他の革にはない魅力です。

では、羊革の特長を見ていきましょう。




1.暖かい

羊革の中でも、ムートンはたくさんの毛が生えており、その複雑に絡み合った毛の隙間に空気を溜め込み保温効果が高まっています。また、毛それ自体も熱を通さない為、防寒用の服などにはぴったりです。


2.柔らかくて軽い


薄く加工できれば、当然重さも軽くなります。

肌に吸い付くような滑らかな肌触りを生かし、衣類にもたくさん使用されています。

レザージャケットを購入しようとするときに、羊革のものをたくさん見つけることができますね。羊革は、高級ブランドでも多数使用されています。


3.お手入れが簡単

レザーアイテムをお手入れしている

革製品全般にいえることですが、水にぬれた際にはすぐに柔らかい乾いた布で拭きましょう。中でも、カンガルーレザーは、水や汚れが付いても、すぐに柔らかい布で拭けば落とせる場合が多いです。

革によっては、水を即吸収してしまうものもありますので、革のシミや色むらができにくいというのは大きなメリットです。


財布やバッグの持ち手など、手に触れるアイテムは皮脂が知らず知らずのうちに蓄積し、黒ずんできます。毎日、柔らかく乾いた布で拭いてあげたり、柔らかい毛のブラシでブラッシングを軽くするだけでも随分と良い状態を保つことができますので、ぜひトライしてみて下さい。


4.経年変化

経年変化で色に深みが出てツヤが増したレザー

革製品の所有の醍醐味である経年変化、エイジング。深みのある色つやが使用に伴い現れます。植物タンニン鞣しで仕上げた革は、経年変化するので楽しいです。


クロム鞣しで仕上げた革は、経年変化しないので、使用に伴い変化していく様を楽しみたい方にはお勧めしません。一般に、安い革製品はクロム鞣しと思ってもらっていいです。


【羊革:シープスキンにはウールシープスキンとヘアシープスキンの2種類がある】

羊には2つの種類があります。1つは、主に寒い地域に生息している、白いモコモコした毛でおおわれている、いわゆる羊です。この羊はウールシープと言われます。

もう1つは、主に暖かい地域に生息している、毛がモコモコではなく真っすぐな直毛の羊です、この種はヘアシープと言います。


それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。


1.ヘアシープ

羊、ヘアシープ

ヘアシープとは、毛がまっすぐな羊のことを言います。写真の通り毛がモコモコしておらず、乳やお肉目的に育てられています。


暖かい地域に生息しているので、防寒用の毛や脂肪は不必要です。毛皮も生えてはいますが品質は良くなくあまり毛の部分は使用されていません。代わりに、革が大変きめ細かく、美しいので高級ブランドでもジャケットや靴などに使われています。


2.ウールシープ

羊、ウールシープ

ウールシープとは、巻き毛の羊のことを言います。羊と言われて思い浮かぶ、その羊のことです。

寒い地域に生息してるため、防寒の為に毛があり、分厚い脂肪も有しています。もともとは食用なのでその副産物として皮も手に入りやすいです。


ウールシープは、革の繊維があまり絡まっていない為、強度があまりありません。その代わりにとても柔軟性に富む革素材です。その特性を生かし、ジャケットやカバン、靴など様々利用されています。


UGGのウールシープを使ったブーツ

日本でも大ブームになったUGGなどはまさにこのレザーを使用していますね。冬場は皆履いてますね。



【羊革:シープスキンのお手入れ方法】

革製品のお手入れアイテム

羊革は、傷や破れが起きやすく、牛革などと比べると耐久性に劣る革です。

定期的なお手入れで、革の品質と美しさを保ちましょう。


1.日々のお手入れ

普段のお手入れはたまに乾いた柔らかい布で汚れやホコリを拭く程度で十分です。


力を入れてゴシゴシ擦るのではなく、優しくなでるように拭きましょう。大体の革製品と取り扱いは同じですね。もちろん馬毛や山羊毛ブラシでのブラッシングでも良いです。


汚れやほこりを拭いたり、ブラッシングするだけで、革の状態に違いが現れますので日々実践してみましょう。


ブラッシングで落ちる汚れもありますが、落とせないガンコな汚れもあります。

せっかくの持ち物の見た目も悪くなりますし、革のひび割れの原因にもなりますので、早めに取り除きましょう。


2.汚れが革のひび割れを起こす理由

革は乾燥するとひび割れします

革に手入れが必要なのは、時間の経過につれ、革が乾燥してくるためです。

革が乾燥すると、革のしなやかさが失われて固くなり、水や汚れのダメージを受けやすくなります。その結果、革の質を落としてしまうことになります。


それを防ぐ為に保湿クリームを塗るのですが、汚れが付いていると、うまく浸透しなくなります。同じクリームを塗るのですから、汚れを落とし、クリームの効果がしっかり発揮されるよう、汚れはすぐに落とすのが良いです。


3.羊革の汚れの落とし方


用意するものは、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、乳化クリーム、ワックスクリーム、そして乾いた布の6点。


下記手順に従って、定期的にメンテナンスができると良い革の状態を保ちつつ、美しい経年変化を楽しむ事が出来ます。


  1. 馬毛ブラシで、埃や汚れを落とす。

  2. 革用クリーナーを布に少量取り、汚れをやさしく取り除いていく

  3. 綺麗な布で、余分なクリーナーをふき取る

  4. 栄養を与える乳化クリームを綺麗な布で、薄く伸ばしていく

  5. 豚毛ブラシを使って全体を優しくブラッシングし、余分なクリームを取り除く

  6. ブラッシング後は、風通しの良い場所で一日ほど寝かせる(自然乾燥)

  7. 艶出し用のワックスクリームを乾いた布で、全体に薄く伸ばすように円を描きながら塗り込んでいく

  8. 豚毛ブラシで丁寧にブラッシングし、余分なクリームを取り除く

  9. 定期メンテナンス終了


4.水に濡れた時のお手入れ


羊革は、水に弱く加工方法によっては水シミになる可能性があります。

購入した際に防水スプレーを吹きかけておくと安心です。防水スプレーを使用しても、水にぬれた際にはすぐに拭き取りましょう。

防水スプレーはフッ素系のものを使います。そうすることで革の通気を邪魔しません。

一般に、革は熱に弱いです。濡れたからといってドライヤーで乾燥させたり、直射日光で乾燥させたりしないように注意しましょう。