【牛革:カウハイドの特長・お手入れ方法とは?】

レザーといえば、まず初めに思い浮かぶものは牛革ですよね。

一口に牛革といっても、様々な種類があることをどれほどの人が知っているでしょうか?

牛の場合は、生まれてからどのくらい経過しているか、呼び方や特長が変わります。

この記事では、牛革の「カウハイド」の特長やお手入れ方法について、知ることができます。


【牛革:カウハイドとは?】


牛革の1種である「カウハイド」。

皮にはスキンとハイドという2つの呼び方があります。ハイドは25ポンド以上ある厚くて大きく重い皮、スキンは薄くて小さく軽い皮やまた爬虫類や魚類の皮も含めて呼び、区別されています。


カウハイドとは、生後2年以上で、出産経験のあるメス牛の革です。

皮の厚みは、キップ(子牛)とステア(成牛のオス)の間で、丈夫という特長があります。

雄牛よりも体が小さいので、使える皮も少なくなります。

人気のあるブライドルレザーは、カウハイドを使うことが多かったりします。


革製品として広く利用されているポピュラーな皮革で、革靴、革小物、レザーバッグ、革財布など多くの素材に利用されています。



【牛革:カウハイドの特長とは?】


ステアハイドを使用したIDカードケース
出典:amazon

革と言えば牛革と言えるほど、牛革は一番流通の多い革です。

「カウハイド」も「ステアハイド」と同じく、牛革の代名詞的存在です。

牛革の中でも、カウハイドは、革製品としてさまざまな用途に広く使われている、人気の素材となっています。


1.柔らかくて丈夫な革


カウハイドは、牛革の中でも柔らかく、強靭さも兼ね備えている革です。

簡単に言うと、頑丈で傷がつきにくいという利点があり、取り扱いの用意な革です。

出産を経験した雌牛のため、腹部(ベリー)の革は伸びやすく繊維密度はやや粗いです。そのため、キメはキップ(子牛)よりは劣っています。といっても、キップに近い質感で、高級感のある革です。


2.しなやかでコシが強い


カウハイドは、良く言えばキップほど弱くはないが、捨てハイドほど粗くもない。悪く言えば、キップほどの繊細さはないが、ステアハイドほど丈夫でもない。つまりは、両者の良いとこどりの革と言えます。


その為、レザーのグローブなどにはぴったりで、オイルをたっぷりと塗り込み、コシが強くて硬く、丈夫で柔軟性に富むレザーに仕上げることもできます。ささいな傷がついても、手で擦るだけで、ほとんど消しまうほどです。


3.経年変化


革製品の所有の醍醐味である経年変化、エイジング。深みのある色つやが使用に伴い現れます。植物タンニン鞣しで仕上げたカウハイドは、経年変化するので楽しいです。


クロム鞣しで仕上げた革は、経年変化しないので、使用に伴い変化していく様を楽しみたい方にはお勧めしません。一般に、安い革製品はクロム鞣しと思ってもらっていいです。



【牛革:カウハイドのお手入れ方法】

カウハイドは、丈夫で耐久性がある革です。お手入れが簡単な革です。

定期的なお手入れで、革の品質と美しさを保ちましょう。


1.日々のお手入れ

普段のお手入れはたまに乾いた柔らかい布で汚れやホコリを拭く程度で十分です。


力を入れてゴシゴシ擦るのではなく、優しくなでるように拭きましょう。大体の革製品と取り扱いは同じですね。もちろん馬毛や山羊毛ブラシでのブラッシングでも良いです。


汚れやほこりを拭いたり、ブラッシングするだけで、革の状態に違いが現れますので日々実践してみましょう。


ブラッシングで落ちる汚れもありますが、落とせないガンコな汚れもあります。

せっかくの持ち物の見た目も悪くなりますし、革のひび割れの原因にもなりますので、早めに取り除きましょう。


2.汚れが革のひび割れを起こす理由


革に手入れが必要なのは、時間の経過につれ、革が乾燥してくるためです。

革が乾燥すると、革のしなやかさが失われて固くなり、水や汚れのダメージを受けやすくなります。その結果、革の質を落としてしまうことになります。


それを防ぐ為に保湿クリームを塗るのですが、汚れが付いていると、うまく浸透しなくなります。同じクリームを塗るのですから、汚れを落とし、クリームの効果がしっかり発揮されるよう、汚れはすぐに落とすのが良いです。


3.カウハイドの汚れの落とし方


用意するものは、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、乳化クリーム、ワックスクリーム、そして乾いた布の6点。


下記手順に従って、定期的にメンテナンスができると良い革の状態を保ちつつ、美しい経年変化を楽しむ事が出来ます。


  1. 馬毛ブラシで、埃や汚れを落とす。

  2. 革用クリーナーを布に少量取り、汚れをやさしく取り除いていく

  3. 綺麗な布で、余分なクリーナーをふき取る

  4. 栄養を与える乳化クリームを綺麗な布で、薄く伸ばしていく

  5. 豚毛ブラシを使って全体を優しくブラッシングし、余分なクリームを取り除く

  6. ブラッシング後は、風通しの良い場所で一日ほど寝かせる(自然乾燥)