【牛革:カーフスキンの特長・お手入れ方法とは?】

レザーといえば、まず初めに思い浮かぶものは牛革ですよね。

一口に牛革といっても、様々な種類があることをどれほどの人が知っているでしょうか?

牛の場合は、生まれてからどのくらい経過しているか、呼び方や特長が変わります。

この記事では、牛革の「カーフスキン」の特長やお手入れ方法について、知ることができます。


【牛革:カーフスキンとは?】

子牛

牛革の1種である「カーフスキン」。カーフレザーと呼ばれることもあります。

皮にはスキンとハイドという2つの呼び方があります。ハイドは25ポンド以上ある厚くて大きく重い皮、スキンは薄くて小さく軽い皮やまた爬虫類や魚類の皮も含めて呼び、区別されています。


カーフスキンとは、生後6ヶ月以内の子牛の革です。カーフと記載があれば、子牛の牛革と考えて良いでしょう。中でも生後3ヶ月までの子牛の革は「ベビーカーフ」と言われ、大変希少価値の高い皮です。小さな子牛の革のため、動物愛護の関係からも年々生産量が減少傾向です。今後はさらに希少価値が出てくるのではないでしょうか。


元となる皮の重量によって呼び名が変わり、4.3kg以下のものをライトカーフ、4.3kg以上のものをヘビーカーフと呼んだりします。ライトカーフのほうが、より軽くて高級な素材として扱われています。


カーフスキンは大変上質な革で、ハイブランドや高級革製品として使用されることも多いです。革小物やハンドバック、財布、高級靴などが代表的なアイテムです。



【牛革:カーフスキンの特長とは?】

革と言えば牛革と言えるほど、牛革は一番流通の多い革です。

その中で「カーフスキン」は、生産量が少ない為、流通量も少なく、大変希少な素材です。


子牛の革であるカーフスキンも、とてもキメが細かく繊細で薄く柔らかな表情の革です。もちろん手触りもとても滑らかです。

カーフスキンは、その表情と希少性から牛革の中では最高級とされています。


子牛なので傷が少なく、見た目がとても美しいレザーです。 美しい見た目や手触りは、最高級な牛革だということを納得させてくれます。

カーフスキンだけでなく牛革全般にも言えますですが、組織が密なため部位による差が少ないのは牛革の大きな利点です。


しかし、繊維が細くキメ細かいが故に、傷がつきやすいところは、デメリットとも言えるでしょう。少しこすっただけで傷がついてしまうこともあるほどで、革小物など製作の際には十分に注意が払われます。


キメ細かさや柔らかな表情が最高の魅力ではありますが、耐久性は低いため、こまめに手入れをしてあげるのが良いです。


【牛革:カーフスキンの種類】

カーフスキンには細かく分けると数種類あるのですが、ここでは代表的かる、目に留まりやすい2種類について説明します。


1.ボックスカーフ


ボックスカーフとは、生後3~6ヶ月の仔牛の革にクロムなめしした革です。

ボックスカーフは、傷が付きにくくキレイな発色が特徴のひとつ。なめし液の中に浸ける時間が短く、革の硬さが残ります。その為適度なハリがあり、さらに特殊なコーティングを施してあるため傷が付きにくいです。 美しい光沢があり、キレイに発色させることができ、スタイリッシュに仕上げができるのはボックスカーフならではです。


他の革に比べると経年変化はあまり出ません。完全に皮の表情を覆い隠していないので経年変化を楽しむことは十分に期待できます。

また、クロムなめしなので、くたびれた感じになりにくくお手入れが比較的しやすいです。色あせない高級感を求める人には魅力のある革と言えます。


ボックスカーフは、もともとドイツのタンナー・カールフロイデンベルク社製のカーフのみをさしていました。タンナーとは、革に加工する工場のことです。日本だと兵庫県の姫路市が有名ですね。

それが次第に他社でも手掛けるようになり、今では同様の品質を持つカーフの名称として一般化しています。


2.アニリンカーフ


アニリンカーフとは、アニリン仕上げが施されたカーフのことです。アニリン仕上げとは、革になるための加工の最終段階でアニリン(酸性の水性合成)染料を施す仕上げをした革です。

アニリン仕上げは、原皮の銀面の模様を効果的に浮き出させ透明に仕上げられるため、原皮そのものの良し悪しがストレートに出ます。必然的にキズの少ないキメ細かい革にしか使われず、アニリン仕上げがもっとも最も映えるのがカーフです。


アニリンカーフの価値は、革そのものの上質さと深い発色なのです。 一方で、色落ちやシミになりやすいデメリットも持ち合わせています。


3.経年変化


革製品の所有の醍醐味である経年変化、エイジング。深みのある色つやが使用に伴い現れます。植物タンニン鞣しで仕上げたカーフスキンは、経年変化するので楽しいです。


クロム鞣しで仕上げた革は、経年変化しないので、使用に伴い変化していく様を楽しみたい方にはお勧めしません。一般に、安い革製品はクロム鞣しと思ってもらっていいです。



【牛革:カーフスキンのお手入れ方法】

カーフスキンは、他の牛革と比較して、繊細で柔らかいです。その為、すこしひっかくだけでも傷がついてしまうことがあります。できるだけ大切に扱って、傷がつかないようにすると同時に定期的なお手入れで、革の品質と美しさを保ちましょう。


1.日々のお手入れ

普段のお手入れはたまに乾いた柔らかい布で汚れやホコリを拭く程度で十分です。


力を入れてゴシゴシ擦るのではなく、優しくなでるように拭きましょう。大体の革製品と取り扱いは同じですね。


汚れやほこりを拭いたりするだけで、革の状態に違いが現れますので日々実践してみましょう。


ブラッシングで落ちる汚れもありますが、落とせないガンコな汚れもあります。

せっかくの持ち物の見た目も悪くなりますし、革のひび割れの原因にもなりますので、早めに取り除きましょう。


2.汚れが革のひび割れを起こす理由